イヤホンと一緒に歩んでいく

オーディオの販売員をした結果、沼に足を入れてしまった人間のブログです。今はITエンジニアをしています。オーディオやその他PC関係を中心に投稿します。

【DAP】IRIVER Astell&Kern AK320 ついに来てしまったフラグシップDAP!

こんばんは、むぎです!

AK70を購入して、沼にハマって3か月。
ついに「AK320」を購入しました。

audio-zk.hatenablog.com

こんなことになるとは本当に思っていませんでした。
恐ろしや。沼に入りかけたあなた、引き返すなら今ですよ!

購入に至って


ヨドバシカメラのポイントが15,000円と、Yahoo!ショッピングで貯めたポイントをJCBギフトカードに替えて22,000円分あったため、ヨドバシで何か買おう。というのが始まり。

ぼくが良く利用するeイヤホンさんやフジヤエービックさんではJCBギフトカードが使用できません。そのため、実質全額ヨドバシカメラにお布施する流れに。

当初は、少し現金を足して何か買えればいいなぁと思っていたので、「DP-X1A」「Opus#1S」「FiiO X5 3rd gen」などの高出力DAPを購入する算段でした。

その後、不要なもの(ノートPCなど)を売っている内に予算がかなり増えてしまったので、せっかくならAK300シリーズを目指してみようとしました。そこで、ヨドバシアウトレットまで足を運びましたが、決定には至りませんでした。

audio-zk.hatenablog.com

日を改めて、2月12日(月曜日)にヨドバシカメラさいたま新都心駅前店へ。
以前見つけたAK320のアウトレットがまだ置いてありました。

値段は103,840円。

付属品はすべて揃っており、保証もメーカー保証が1年。
状態を確認しても、角部分にやや傷があるものの美品。
eイヤホンの中古の値段とも相談して、これは「買いだ」と決心しました。

どれだけ安くなるのかと2回に分けて価格交渉をした結果、ポイント込で99,000円まで下げてもらいました。ポイントを考慮すれば、89,100円ですか。保証1年ですから十分だと思いました。

フィルムやケースなど、発売から時間が経過しているためヨドバシカメラの店舗にはアクセサリはありませんでしたが、中身が揃っているため問題ないでしょう。

開封


一度、ケースにしまってからお会計。帰宅して改めてご対面という形になりました。



外箱


箱は状態が良いとは言えませんでしたが、十分です。



内箱


内箱を開けると、AK320が鎮座しています。
圧倒的な存在感と、ついにここまで来たかという気持ちになりました。



付属品


付属品はすべて揃っており、すべて未使用です。
フィルムの粘着?が若干黄ばんでいましたが…笑



正面



背面



上部



下部



ケース


展示品だったとはいえ、触る人も限られてか、状態は非常に良かったです。
ヨドバシアウトレット(川崎)で見た機体よりも断然キレイです。

ジャックもむしろキツめでぼくのAK70よりもコンディションは良いです。
(AK70くん、へたるのが早くない…?)

動作レビュー


以前、店頭で試聴もしましたが、ゆっくり自分の環境で聴くとやはりその音質には感動しました。2~3年前のモデルなので、他の方がたくさんレビューされていますし、概ねその通りの音質だと思います。

音の傾向自体は、AK70もAK320もAK380も非常に似通っていて、家電量販店などのうるさい環境では、なかなか違いが分かりませんでした。AK300だけは暖色系で違った味でした。(AK300もほしい)



AK320 × ROSIE


AK70と比較すると、一番に気付いたのは空間表現でした。

AK70も決して音場が狭いわけではないのですが、AK320はあきらかに音の鳴るフィールドが違いました。BA型のイヤホンだとやはりその差に気付きにくいですが、ヘッドホンやダイナミック型のイヤホンだと顕著に違いが現れました。

ぼくの持っている「MDR-1A」、密閉型で決して音場が広い方とは言えません。そんなヘッドホンでも感じれるほど。FFX「ザナルカンドにて」を聴いてみると、バイオリンの伸びや、ピアノの響き。まさに、オーケストラホールで聴いているかのような音でした。AK70では、やや平面的というか、”すぐそこで鳴っている”感がありましたが、そんなベールが無くなりました。



AK320 × SE215(Yinyoo 2.5mm Balanced)


次に、低域の豊かさに気付きました。

フラットな音質、モニター寄り、味付けが薄い、などと言われているIRIVER製品ですが、AK70とAK320では、低域の違いがありました。

ドンシャリなどのように、強調された低音ではなく、かなり深いところから鳴っている低音で上品な音になっています。ボワついたり、締まっている訳でもなく、”音楽をしっかりと支えている”という印象を持ちました。これぞ、本当のベースといったところです。紳士的でありながら、艶やかさを醸し出す、変態ベースですね。



AK320 × ROSIE


あとは、やっぱり解像度の高さですね。ちゃんとしたイヤホンで聴けば、驚きの再生能力です。JH AudioのROSIEを常用していますが、8ドライバをしっかり活かした音を鳴らしてくれています。高域は、明るくハキハキと。低域は、沈み込んで深みのある音を。ただ、若干パワー不足は感じていて、AK380AMPがその日に欲しくなりましたね。この値段ですから、そこまで買ってなんぼという感じでしょう…。

バランス接続は実はかなり感動しまして、過去のレビューでAK70のバランス接続に対して好みでないとかいろいろ言いましたが、AK320のバランスはアンバランスとは全くの別物でした。これも、DAC2基アンプ2基のおかげなのでしょうか?(DAC2基の恩恵は実際はあまり感じることができないという記事なども多数見ましたが)

バランスの差に関しては、RazerのHammerheadが一番違いを感じることになりました。Hammerheadはケーブル被膜が破けてしまったのを、MMCX端子にしてリケーブル仕様にしました。あまりオーディオに興味のない友人に、AK70のバランスとAK320のバランスをHammerheadで聴き比べしてもらいましたが、一瞬で当てました。

HammerheadはFPS向けのゲーミングイヤホンですから、空間表現に秀でていたため、変化がすごかったのかもしれません。同じダイナミック型でもモニター系のSE215SPEは変化は控えめでした。ヘッドホンや音場広めのイヤホンだと違いを楽しむことが出来そうです。

音場広めのイヤホン、Pioneerの「SE-CH9T」などが良いと聴くので、そのうち聴いてみたいですね。IE800はリケーブル出来ないので、手が出せません…。

さいごに


衝動買い、というか、予定になかった買い物なので後悔しそうかとも思いつつ購入しましたが、まったくその気持ちが出ません。買ってよかったとしか思えないほどの満足感。

音ももちろん良いのですが、こういったガジェットは「高級な物を持っている」という所有欲とか、実はかなり良かったりします。ぼくが高専生のころは、無駄にグラボを買い集めてベンチマークを走らせて満足していたものです。

よく、質問サイトなどで、「10万くらいのDAPでオススメありますか?」っていう問いに対して「まずイヤホンを買え」だの「出口がちゃんとしてないと意味ない」という回答を見かけます。

答え自体は間違っているかと言えばそうではないのですが、そう一辺倒に質問から逸れた回答をするのもどうかと思いますし、実際DAPから揃えたって良いと思います。今回、身をもって実感しました。5,000円や10,000円のイヤホンでも明らかに違うんですから、上流はしっかり整えなければいけないなと思います。

ただそこは、予算やバランス、好みとの相談になりますから、DAPから揃えろとも言えず、オーディオはやっぱり難しいです。アンプを持ち歩くのが一番コスパが良いのですが、結構大変ですから。

AK320はハイレゾでこそ本領発揮しますが、CD音質だとAK70との差は大きくありませんでした。CDなどを中心に聴く方は、やはりアップサンプリングなどがあるウォークマンやDP-X1Aなどを買った方が幸せになれそうです。



沼からは抜けられそうにないです。

ではでは、むぎでした。



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