イヤホンと一緒に歩んでいく

オーディオの販売員をした結果、沼に足を入れてしまった人間のブログです。今はITエンジニアをしています。オーディオやその他PC関係を中心に投稿します。

【イヤホン】DENON AH-C620R 下位モデルながら素晴らしい空間表現【レビュー】

こんばんは、むぎです。

今回は、デノンの「C620R」を購入しましたので、簡単にレビューします。
色は、ブラックとホワイトがあり、ぼくはブラックを購入しました。


仕様は以下のHPから確認できます。

www.denon.jp

11.5mmドライバとネオジウム・マグネット。
リモコンが付いているということで、スマホ向けでインピーダンスも低めです。


外観など


外箱

シンプルで格好いいです。
英語で書かれているのはこだわりでしょうか。




中身

外箱同様シンプルでキッチリしまってあります。




付属品など

イヤホンコード巻取りが付属しています。ケースではないので、収納には別途購入する必要があります。
シリコン製のイヤーピースが4サイズ、ケーブルクリップ、説明書が付属。

本体には最初からコンプライTx400が装着されています。
サイズが1種類なのは少し気になりますね。




ハウジング部

アルミと樹脂の両方を使用しているとのことですが、接合部が見えるので少し雑な感じがします。

上位モデルのC720やC820はケーブルに高級感があるのに対して、C620Rはビニール被膜でややチープに見えます。柔らかめでクセは付きにくく、取り回し良好です。また、タッチノイズもほとんど気にならず、見た目以上に好感触でした。

ハウジング部分はそれほど大きくなく、装着感はほどほどに良いです。
しかし、ステムも長いわけでもなく、遮音性はそれほどありません。外で使用するとき、とりわけ電車の社内と自宅使用時では音の印象は結構変わります。

個人的に結構嬉しいのが、プラグがストレートタイプということで、L字のほうが「ウケ」が良いので、好みは分かれそうです。同シリーズでは唯一のリモコン採用ということで、僕自身もリモコン付きのイヤホンは初めて買いましたが(リモコンはわざと避けてきた)、思っている以上に邪魔くさかったです。装着時は慣れてしまえばそれほど気になりませんが、収納時にケースへ入れるときは苦戦します。


音質に関して

プレーヤーはAK70を使用しました。
エージングは数十時間です。

全体的な音のつながりが良好で、ボーカルが近いです。スピード感は控えめの優しい音。
ギターの弦をはじく音・擦れる音が生々しくて気持ちよく、アコースティックな曲に向いています。程よい余韻を楽しめます。

低音は輪郭がハッキリした音ではないですが、深めからしっかり鳴っています。
そこまで主張しないため、聞きやすく温かみがあります。

解像度はこの価格帯としては決して高くなく、音の傾向は「暖色系」なので、ドライでキレのある音が好きな人はやや注意したい。

定位感も良く、サウンドステージはやや広めで空間表現に優れていて、これがデノンの音作りなのか、と関心して聴き込んでしまいます。
前述したとおり、遮音性にはあまり優れていないので、外出時の使用ではなく自宅でゆっくり愉しむには最適です。


さいごに

総じて「コスパが高い」感はありませんが、ドンシャリで平面的な鳴り方をするイヤホンが多い現在、ダイナミックらしく柔らかな空間表現と聴き込んでしまう音を求めている方にはオススメしたいイヤホンです。

BA型をメインで使用している方のサブ機にもピッタリでしょう。

それでは!!