【レビュー】SONY NW-WM1A 久しぶりに買いました”ウォークマン” 進化しすぎ…
こんにちは。
MugiHaLです。
知らぬ間に更新が1ヶ月も空いてしまいました。
今回は、DAPを買いました。久しぶりのウォークマンになります、「NW-WM1A」です。
6/23に届きまして、アンバランスの200時間エージングもようやく終わりました。
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10万超えのDAP購入は初めてになりますね。(AK320はアウトレットで実質8万ほどでしたので)
Twitterでもアンケートを採ったりして悩みに悩みましたが、ソニーストアで購入することにしました。Softbankユーザーなら、Yahoo!ショッピングでポイントが付いて実質90,000円弱(2018年7月現在)で購入出来るので、ソニーストアとかなり価格差があるので非常に迷いました。ソニーストアで購入する場合はワイド保証をつけると思うので、1年メーカー保証なのか5年ワイドで使い回せるのかというところでソニーストアにしました。
あとは、ソニーストアって累計購入金額に応じて、クーポンが送られてくるのですが、トータル5万円以上購入していればそれ以降AV機器はすべて10%引きとなります。この機会にその権利を手に入れてしまおうっていう考えもありましたので良かったです。
心に響いたウォークマンの音作り
購入のきっかけはこれと言って無かったのですが、AK320を手放してAK70だけでしばらく生活しているうちに、やっぱりハイエンドモデルは1台は無いと落ち着かないなとオーディオオタクの禁断症状が出てしまったので、AK320を売って手に入れた金額と少し足して10万くらいを予算にDAPを探しました。
AK KANNやPLENUE R、7月発売のSR15など候補はありましたが、結局WM1Aに落ち着きました。
iriverの新製品であるSR15は非常に興味がありましたが、DAP探しの最中、一時的にSP1000が25万円ほどに大暴落するという事がありました。AKシリーズのDAPの価値とは?という気持ちになり、SR15もいずれ6万円くらいまで落ちるだろうなということで決断に至りました。
それから、AK70からAK320へ乗り換えた時も、確かに違いはありましたが、正直なところ値段を見たときにその価値は無いなという気持ちになったのも理由の一つです。つまりコスパが非常に悪いわけ。趣味においてはコスパという考えはナンセンスだとは思いますが。実際、音質は薄味で聞きやすくて良いんですけど…。それで、AK320も手放しました。AK70がコスパ良すぎるのもありますね。
そこで、ウォークマンの試聴をする訳ですが、かなり驚きました。
音質が良い悪いとかの前に、AKシリーズで慣らされた耳にウォークマンの音はズッシリと響いて感動しました。AKシリーズやPLENUEシリーズ、FiiOのDAPはスペックで比較したり、S/Nがどうこう、分離感がどうこうと聞き込んで粗探しをしてしまいますが、ウォークマンはスッと「音楽」が入ってくる感じでした。中華製韓国製はひたすら「性能」を競っているのに対して、ウォークマンは「いい音」を聞かせようとしているんだなあと感じました。
高校1年の頃に「NW-X1050」を購入し、その後は「NW-A865」を買ったりしました。今聴くと「ああ、ウォークマンの音だ」といった感じで、味付け濃いめのドンシャリでホワイトノイズも多く、高級イヤホンなどを使っていればAKの方が良いねとかなるのも当然という感じでした。
しかし、現行のウォークマンって全然チープな感じではなくて、S/N比も良く、低音も底から鳴らせる。そしてボーカルが主体となって音楽を鳴らせているので、「高スペックDAP」とも見劣りしなくなっています。
これは、NW-A40シリーズも同様で、ウォークマンのコスパは非常によく、満足感が得られるDAPになっていました。一昔前のウォークマンの印象が強く、しばらく敬遠していましたが、もったいないことをしていたなあと実感しました。といっても、A865を使っていたときは、せいぜい1万円のイヤホンを使っていて満足していましたし、数万円のプレーヤーを買おうとは考えてもいませんでした。AK70を手にしてからどっぷり沼にハマって、どれが良くてどれがそうでもなくてといった感覚を養えた訳なので、iriverのDAPは自分に貴重な経験を与えてくれたということで、いろいろと言いましたがやはり素晴らしいメーカーなのは間違いないです。
所有欲を満たす重厚なつくり
それでは、開封のレビューをしていきます。
梱包はシンプルで、ソニーロゴの書かれたテープで留められていました。ソニーストアでの買い物は初めてなので、受け取ったときからワクワク感がありました。
以前は、なるべく一箇所で済ませたくてAmazonやヨドバシドットコムでの買い物くらいでしたが、オーディオに熱中してからは、eイヤホンやアユート直販など、専門店をよく利用するようになりました。自分の領域を広げるのは良いことだと思います。
こちらは店舗で働いていた時もよく見ていました。内側に硬めの内箱があり、外側はペラ1枚です。イヤホンやDAPのケースはだいたい同じ構成ですよね。
内箱を開封すると、見開きの形で収納されていました。向かって左側にアクセサリー、右に本体という配置です。
説明書や保証書、ストラップやUSBケーブルのアクセサリーが一通り付属しています。
小中学生の頃、およそ12年くらい前に初めてウォークマンを購入しましたが、いまだに独自企画のWMポートなんですよね。しばらくウォークマンから離れていたので、そこがどうしても気になってmicroUSBやTypeCになればなと考えていましたが、実際あまり気にならないですね。充電は毎日する訳でもなく、音楽転送をすぐに済ませたいという訳でもありませんので。転送速度はmicroUSBのAKとそれほど変わりませんし…。
そして、12年前に買ったWMポートのUSBケーブルが未だに断線もせずに使えているので、耐久性もなかなかあります。
本体は、黒のアルミと皮革で作られていて、所有欲が満たされます。重量も250gを超え、ズッシリとしているので高級感が増しています。
イヤホンジャックやWMポートのカバーがメーカー純正で付属しているのは、好印象ですね。高級機となると、ほこりがジャックに入らないか気になってしまい、精神衛生的に悪いです。
NFC搭載や、ストラップホールなど、高級機となっても「ウォークマン」であることは忘れない仕様は流石だと思います。据え置きにするかポータブルにするかは人それぞれですが、しっかりとニーズに応えているのは嬉しいポイントですね。
アクセサリー
その他、購入したものはフィルムとケースです。
フィルムは武蔵野レーベルのガラスフィルムを購入しました。同シリーズで、ノングレアのサラサラタイプがあり、迷いましたがガラスにしました。
普段使いするDAPでは、スマホ同様操作性が重要なので、ノングレアだと良いですよね。WM1AはZX300やAシリーズ、AKと比べても画面の発色が綺麗なので、僕はガラスをオススメします。ジャケットは綺麗に見たいですよね。
武蔵野レーベルのガラスフィルムは、指の引っかかりも少なくて、重宝しています。
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ケースはMITERのケースにしました。
MITERケースと言えば、スタンドが特徴的ですが、あまり使わないですね…。本当はDIGNISのケースが欲しいのですが、WM1Aは2016年の製品ですから、アクセサリーも少なくなってきていているのが残念です。フラッグシップモデルでモデルチェンジも頻繁にするものでは無いので、継続的に販売してくれると助かるのですが、生産しても多く売れるものでもないのでしょうがないですね。
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フラグシップならではの高解像度と表現力
次に、音質について簡単にレビューします。
まず、WM1AはAKシリーズと比べて、ボーカルが柔らかいです。AKの機種は、冷たさのある解析的な音でモニターライクですが、WM1Aは温かみのある”聴かせる”ボーカルが特徴的です。音の粒が丸く、角がとれているので聞きやすいですね。
高音域はAK320と比べても、WM1Aの方が解像度は高く感じます。刺さるような音ではなく、一つ一つの粒立ちが良いのが要因なのかもしれません。AKの機種はソリッドでザラザラしているような印象を抱きますが、WM1Aはサラサラと滑らかに耳に入ってくる感じがします。
非常に聴きやすく伸びのある音であるにも関わらず、低音がしっかりと出ているので、スピード感のある曲でもメリハリのある音を鳴らせています。5万円前後の普及価格のDAPでは、得意不得意がありますが、それとは明らかにランクの違いを感じることが出来ました。
実際、購入前に店頭で隣に置いてある「NW-ZX300」と聴き比べをしましたが、アコースティックな曲では音の広がりに明らかな違いを感じましたし、アニソンでは細かな音の聴き取りもしやすく、2倍の価格差があるにも関わらず即決でした。ZX300ももちろんハイコスパなDAPであることは間違いないですが、WM1Aの後に聴いてしまえば、薄い音で聴き応えが無く”退屈”な音に感じました。いや、ZX300本当にいい機種なんですけどね…。取り回しを考えれば異常なコスパです。
様々な音源を聴きましたが、ハイレゾの再現力や表現力は高く、昔の収録環境の良くないCDなんかは音質の悪さを感じました。それだけ力があるという訳ですが、楽しくCD楽曲を聞く場合はアップサンプリングをONにした方が良さそうです。もっとも、僕はアップサンプリングの誇張したような音は好みではないので、結局ソースダイレクトで常用することになりそうですが…笑
また、バランス接続のお話ですが、これはなかなか良いです。
AK機のバランスは左右のセパレーションが良いのですが、やや不自然というか、クロストークが少なくなるせいか広がりが無くなり閉塞感があります。WM1Aのバランスは、前方定位の広がりは残しつつも、横の広がりを感じます。聴き疲れが無く、解像度が高くなるので、ミドル・ローモデルのイヤホンであればかなり体感的に良くなります。シングルBA、デュアルBAくらいのイヤホン・カスタムIEMであれば、正直アンバランス使用でも良さそうですが、ダイナミック型や多ドラで音づまりしそうなイヤホンであれば必須レベルかと思います。
さいごに
オーディオ沼にハマって、まさかウォークマンに戻ってくるとは思ってもいませんでしたが、それだけ試聴したときに感動しました。
オーディオに限らず、ガジェット全般的にスペックや数値などを調べているときってかなり楽しくて、字面だけでデバイスを購入しがちです。実際、AKやCOWONなどのDAPに興味を持った後でウォークマンのスペックを見てもすごいとは思いませんでした。それでも、店頭へ足を運んで試聴したら、ウォークマンが良いなと思いました。
音は感覚的なものなので、好みです。オーオタの方であればDACやアンプから音の傾向は分かると思いますが、でもやっぱりまず聴くべきですね。
僕はイヤホンの試聴はよくしますが、DAPの違いって(同メーカーだと特に)分かりにくくて、店舗のBGMの中だと特に難しいですよね。WM1Aは、そんな環境でも思わずニヤけてしまう音でした。今まで敬遠してきたことに反省です。
デジタル機器の技術は日進月歩で、後出の製品が優れる傾向にありますが、それでもWM1Aの完成度は今なお凄まじいです。SONYの長い年月をかけた技術に感心するばかりです。
2018年春のアメトーーク家電芸人スペシャルでツッチーが言っていましたが、家電を育てるのは僕たちで、満点と言えない商品でもお客さんが商品を買えば、そのお金で開発も出来るし、不満点をフィードバックして改良したものを作れる。今の商品をそのまま安く提供したり、より良い機能の商品を僕たちが買えるようになります。
Unique MelodyのMacbethとかNW-ZX300なんかはそんな商品ですよね。
長文失礼しました。
それでは!
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