イヤホンと一緒に歩んでいく

オーディオの販売員をした結果、沼に足を入れてしまった人間のブログです。今はITエンジニアをしています。オーディオやその他PC関係を中心に投稿します。

【レビュー】Bose QuietComfort35 wireless headphones II ノイズキャンセリングとワイヤレスで快適に通勤しています【ヘッドフォン】

こんにちは、mugiHaLです。

BOSEノイズキャンセリングBluetoothヘッドフォン『QuietComfort 35 wireless headphones II』を購入しましたので、レビューします。

ヘッドフォンが必要になりました

私のルーティンで、イヤホンの取り外し後にウェットティッシュで耳の掃除を癖があり、昨年末あたりに耳の見えるところ(耳介)が荒れてしまいました。
それでもイヤホンを使用していたところ、化膿してなかなか治らず、年末年始の休みも明けるということで、音楽なしで通勤は出来ないので、ヘッドフォンを購入することになりました。

2020年1月5日にヨドバシカメラで購入しました。


開封チェック

開封して、中身のチェックをしていきます。

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外箱・表面

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外箱・裏面

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同梱物1

同梱物として、説明書、キャリングケース、乾燥剤が入っていました。数々のオーディオデバイスを買ってきましたが、乾燥剤が入っているのは初めてかもしれません。

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同梱物2

ヘッドフォンのほかに、Micro-B充電ケーブルと3.5㎜ヘッドフォンケーブルが付属しています。ノイズキャンセリングは、有線接続時にも使用できるので、ケーブルの出番はありそうです。

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キャリングケース

キャリングケースには、ポケットが2か所あります。ケーブルや小物を収納できます。

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キャリングケースに収納したところ

キャリングケースには、片側を折りたたんで収納します。
ヘッドフォンが入るということでサイズはそこそこありますが、セミハードで頑丈なので、リュックなどに入れて持ち運ぶ際は入れた方が良さそうです。

設定アプリ

Boseのデバイス用に設定アプリが用意されています。

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Bose Connect

ヘッドフォンのバージョンアップデートを行ったり、下部からノイズキャンセリングの強度を変更したり、バッテリー残量を確認できます。

また、アクションボタンの設定ができ、「Amazon Alexa」「Googleアシスタント」「ノイズキャンセリング強度変更」の3種類から選択することができます。私はノイズキャンセリングしか使用しないため、不要な機能を省略することができます。
試聴機だと、ノイズキャンセリングの設定が出来ず、Googleアシスタントだけ起動するものなどが混在しており、お店によってはノイズキャンセリングが変更できないものがありました…。周辺の店舗を回る必要があったり、近くにBoseの派遣販売員がいればお願いする必要があります。

ほかの選択肢は…

急きょ必要になったため、細かく調べる時間も無かったので、要点を抑えてサクッと店頭で決めました。

私が重視した点は、以下の4点です。

  • 装着感が良いこと
  • 音源を選ばない聴き疲れしない音であること
  • ノイズキャンセリングであること
  • 自分に似合っていること

インターネットで下調べをして候補に挙がった機種は、『SONY WH-1000XM3』、『SONY WH-XB900N』、『SONY WH-H910N』、『Beats Studio3 Wireless』、『Beats Solo Pro』、そして『Bose QuietComfort35II』でした。
下調べの段階では、正直同じくらい迷っていましたが、店頭で試聴をした結果、即決に近い形で決定しました。

まず、上に挙げた条件で、特に重視したのが「装着感」「似合っていること」でした。

装着感について

装着感については、店頭で数分着けた感じだとそれほど差は感じませんでした。いずれもBluetoothでポータブル使用を想定しているので、装着感は良く出来ているようでした。

見た目について

見た目については、私は頭が小さいため、ほとんどのヘッドフォンが似合いません。『Sony MDR-1A』を所持しており、装着感と音質は気に入っていますが、サイズが大きく全く似合いません。

街を歩いていても、ヘッドフォンが似合う人・似合っていない人を見かけます。本人たちは音質を重視していたりするかもしれませんが、私は身に着けるからには似合っているものを選びたいです。

結果、似合っているのは、WH-1000XM3、QuietComfort35IIとなりました。一緒に行った人にも見てもらいましたが、色や少しのサイズ感でも大きく印象は変わるみたいです。QuietComfort35IIには、現行では「ブラック」「シルバー」「ローズゴールド」の3色が展開されています。ブラック以外もオシャレなのですが、合いませんでした。

ヘッドフォンのバンド部分が横に広いと、隙間が空いてしまいます。パーマをかけてボリュームを持たせればいいのですが、ストレートヘアなのでスカスカになってしまいます。WH-H910NやWH-XB900Nは、横に広くカッコよく決まりませんでした。

予算に上限を設けていなかったので、他にもQuietComfort35IIの後継機種の『Bose Noise Cancelling Headphones 700』やSennheser、Bowers&Wilkinsのヘッドフォンを装着してみましたが、全く似合いませんでした。ヘッドフォン単体で見るとカッコいいので悔しいです。

WH-1000XM3とQuietComfort35IIの比較

見た目で残った2つが、奇しくもノイズキャンセリングBluetoothヘッドフォンのトップ2となりました。この2つについては、軽く試聴をしました。

WH-1000XM3は、低音が非常に強く、タイトと言うよりは、底から響くような低音で聞き疲れしそうな音に感じました。中広域の見晴らしも悪くなく、QuietComfort35IIよりもメリハリのある音でした。

一方、QuietComfort35IIは、迫力があるというよりは、全体的に安定感があって、WH-1000XM3よりもHi-Fi寄りな音だと感じました。私個人の勝手なイメージで、Boseといえば低音が効いた重たいサウンドだと思い込んでいたので、良い意味で裏切られました。
実際、しばらく日々使用していますが、大変聞きやすく心地よいです。

また、ホワイトノイズなど耳障りな音も無く、静寂感が良いです。外だけでなく、部屋でもワイヤレスに最高のサウンドルームを作ることができます。

音以外には、充電端子がWH-1000XM3はType-C、QuietComfort35IIがMicro-Bです。これから普及していくであろうType-Cの方が良いなあ、と思いましたが、Apple製品ばかり使用しているので、Type-C端子のものが少なく、いま現在の手持ちだとMicro-Bの方が汎用性があるので問題ありませんでした。

ほかには、WH-1000XM3はタッチパネルで曲送りや音量変更、それから特徴的な機能のクイックアテンションモードがありますが、全く興味が惹かれないのと、レビューでタッチパネルの誤操作があるというのを見かけたので、先進的ではありますが、必要性がない私にはマイナス要素です。

それから、Bluetoothの対応コーデックはWH-1000XM3が優位です。WH-1000XM3が「SBC」「AAC」「AptX」「AptXHD」「LDAC」に対応していますが、QuietComfort35IIは「SBC」「AAC」のみです。AndroidユーザーやSonyの機器を使用するなら、AptXやLDACに対応しているWH-1000XM3が良いですね。私は、おもにiPhoneで使用することからAACに対応しているQuietComfort35IIは及第点です。
(WH-1000XM3:WH-1000XM3 | ヘルプガイド | 対応コーデックについて、QuietComfort35IIは公式には対応コーデックが公開されていません。AAC対応の確認を多くのブログでされていますがリンクは割愛します。)

ノイズキャンセリングの性能自体は、店舗ではそれほど大きな差は感じられませんでした。たしかにWH-1000XM3の方が強かったのですが、ノイズキャンセリングを最大にしても、どちらもアナウンスなど人の声はそれなりに聞こえます。空調や遠くの雑音などはしっかりと遮断してくれるため、気持ちの良い空間になります。
電車通勤に使用していますが、電車の音はしっかりと消してくれますが、アナウンスは意識すれば聞こえるので、乗り過ごしなどは防げそうです。普段は電車の音など気にしていませんでしたが、ノイズキャンセリングをOFFにしたときに聞こえる音を聞いて、こんなに大きな雑音があったのかと驚きました。

昔、ウォークマンに付属していたノイズキャンセリングイヤホンは人の声も聞こえなくなり、閉鎖的で気持ち悪くなったような気がした記憶があります。

良いと思ったところ

購入してから実際に使用してみて、店頭では気づかなかった良い点がいくつかあります。

まず、電源ON時に、10%間隔でバッテリー残量をアナウンスしてくれます。
おそらく、100~90%で100%、90~80%で90%と切り上げした数値でアナウンスされます。
今どきのBluetoothイヤホン・ヘッドフォンは残量を知らせる機能が一般的なのかわかりませんが、1~2年前に使用していたモノはそういった機能が存在しなかったので、現在の残量がわからず、「充電しておけばよかった…」という経験があるので、非常に助かっています。

次に、接続時に何と接続したのかアナウンスしてくれることです。
私の場合、iPhoneに自動で接続されると、「iPhone接続済みです」というアナウンスが流れます。Bluetoothでたまにある、接続したつもりで音楽を流したら、実際は接続されておらず、本体から音楽が流れるトラブルが防げるのは、電車通勤時の心配が軽減され、地味に助かっています。

上記2点については、iPhoneiPadを使用する身としては、Apple製品・Beats製品ではもっと便利ですが、QuietComfort35IIについてはヘッドフォンのみで完結する機能なので、他社製品でここまで使いやすいのは嬉しいです。

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電源スイッチ

それから、電源スイッチがトグル式であることも良かったです。
電源スイッチをスライドしてONにすれば電源がONになり、OFFにスライドすればOFFになるという単純な仕組みですが、シンプルイズベスト。分かりやすいです。
今まで店頭や自宅で様々なBluetoothイヤホンやヘッドフォンを触ってきましたが、電源ボタンを押したらLEDが点灯して、長押しして登録など、光り方で状態が分かるというものがほとんどでした。電源がONなのかOFFなのかも分かりにくく、消したつもりでしまうと音楽が聞こえる、なんてことも多々ありました。
QuietComfort35IIは、電源の状態を見るだけで状態が確認できますし、消し忘れも無いので、余計な心配事もありませんし、バッテリーを無駄に消耗することもないので嬉しいポイントです。

さいごに

提灯レビューのようになってしまうので、気になる点を探したかったのですが、今まで使用したヘッドフォンで一番気に入っているため、特に見つかりませんでした。あまち持ち上げてばかりだと信頼性の低い記事になってしまうので、使用しているうちに、気になる点があれば追記したいと思っていますが…。

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私と同じように、頭が小さくヘッドフォンがなかなか似合わない人にぜひお試しいただきたいです。

後継機種の『Bose Noise Cancelling Headphones 700』が既に登場しており、機能もすべてパワーアップしていますが、価格差もあるため、QuietComfort35IIも十分に選択肢になるかと思います。

イヤホンの代役として急きょ用意しましたが、このまま使い続けたくなり、良い買い物になりました。

それでは。