イヤホンと一緒に歩んでいく

オーディオの販売員をした結果、沼に足を入れてしまった人間のブログです。今はITエンジニアをしています。オーディオやその他PC関係を中心に投稿します。

【レビュー】JH Audio Roxanne Universal IEM 片側12ドライバーの緻密で広大な音は音楽を聴かせます【イヤホン】

こんばんは。mugiHaLです。

2020年2月6日に、ビックカメラで「JH Audio Roxanne Universal IEM」を購入しました。
在庫は、愛知の方の店舗にありましたので、代金支払いを済ませてから、東京の店舗に取り寄せました。ビックカメラでは、最後の1台だったようです。

Roxanneは、私がオーディオにハマりだした頃の憧れの1つです。Astell&Kernとコラボしたり、カスタムIEMは数多くのアーティストにも愛されています。

今回は、そんなRoxanneについて、レビューしていきます。

スペック

まずは、Roxanneのスペックについては以下の通りです。

品名 Roxanne Universal
カラー BLACK PEARL(国内限定カラー)、SILVER CARBON
ドライバー 独自開発バランスド・アーマチュア型(BA型)
ドライバー構成 12 ドライバー (Low x 4, Mid x 4, High x 4)
クロスオーバー 3ウェイ・クロスオーバー
周波数特性 10Hz - 23kHz
入力感度 119dB
インピーダンス 15Ω

引用元:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_2397.php

詳しくは、代理店のアユートHPを参照ください。

新品で購入した中身は…

購入価格は、ビックカメラで新品が83,800円でした。およそ通常価格が200,000円ほどの超がつく高級イヤホンですが、在庫処分特価ということでお安く手にすることが出来ました。
これから、「LAYLA AION」や「JIMI」で採用された新しいJH Audioのコネクタで、7PINタイプのRoxanneが発売されるので、モデルチェンジとなるタイミングですね。
4,190円でビックカメラの長期保証にも加入できたので、安心感もあります。


購入したRoxanneの色は、シルバーカーボンでした。ほかにもブラックパールがあります。

それでは、開封していきます。


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外箱

外箱の外側に保証書がホチキスで貼り付けられていました。不思議。


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内箱

外箱を外すとJH Audioのロゴが印刷された内箱が。Roxanneがスポンジ素材に嵌め込まれています。


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付属品

金属製のイヤホンケースと、イヤーピース低域調整ドライバーなどが入ったアクセサリーが付属しています。


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Roxanne 本体

Roxanneの本体です。
ブラックの樹脂製ハウジングと、シルバーカーボンのフェイスプレートで、Astell&Kernコラボのフルメタルジャケットシリーズとは雰囲気が異なります。主張しすぎないデザインで気に入っています。

また、サイズも小さく、装着感は12ドライバーが入っているとは思えません。

ノズル部は、ボアが3つ空いており、それぞれ小さいので耳垢掃除はかなり難しいと思います。


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ケーブル

ケーブルは、JH4Pin-3.5mmの低域調整機能つきケーブルが1つ、本体に取り付けられた状態で付属しています。Astell&Kernコラボモデルは2.5mmケーブルがプラスで付属していました。

低域調整で変わる緻密さと広がり

それでは、Roxanneの音について私が感じたことを話していきたいと思います。参考までに、よろしくお願いします。
再生環境は、NW-WM1AのLOWゲインで音量は20~25です。

Roxanneの音は、音の波が押し寄せてくるようで、やや暑苦しい音です。
音域と音域が緻密に詰められていて、繋がりが良く感じます。SE846のようなメリハリのある音ではありませんが、分解能が非常に高く、細かい音までしっかりと聴き取ることができます。

Roxxaneと言えば、よく「濃密な音」や「こもった音」と表現されているので、高音が飲まれているのかと思いましたが、しっかりと聴こえます。
特に、低域調整を下げるとBAらしくきめ細かい音に聴こえました。

音の質感は、高音域がソリッド・ドライで、低音域はウォームで湿り気があります。
それから、中音域、ボーカルは角がボケた柔らかい印象を受けました。言い方を変えればボヤけた感じです。
男性ボーカルよりも女性ボーカルの方が音像がはっきりしている感じで、男性ボーカルはすこし距離を感じます。
音作りは、全体的に程よいバランスですが、スネアがやや強めに感じます。

サウンドステージは、狭くもなくかなり広くもなく、UniqueMelodyのMavisなどと比べると開放感に欠ける感じがします。天井の見える空間で、反響感は感じられますが、近鳴りしている感じです。体育館というか。

低域調整に関しては、最低にしても低音はハッキリと聴きとることはできます。量感が少なくなるのは気になりますが、見晴らしが良く、クリアに聴こえるため、音が分離して聴きやすいです。
しかし、低域を下げるとナローな音になります。より自然に音楽を聴きたい場合は、低域調整を上げた方が良さそうです。キラキラした電子系のアニソンなどが好きな人、音楽よりも音を聴きたい人は、低域最低が良いのではないでしょうか。

Roxanneは、定位感が良く、左右前後でしっかりと音像が作り出されます。音が右に左に移動する曲は、心揺さぶられます。

JH Audioのイヤホンは、よく鳴らしにくいと聴きますが、Roxanneは、普段ほかのイヤホンで聴く音量で問題なく聴けます。
以前、Rosieを使用していましたが、Rosieはもう少し音量やパワーが必要だったような気がします。

さいごに

憧れだったRoxanneを手にできて、音の良さよりも、持っていることに感動しました。

趣味は、値段やブランドも重要です。

よく、値段が高いだけで…や、値段の安いこっちが…とか、高いものを持ってるアピール…とかいう人もいますが、趣味には値段も重要だと思います。
それをゴールに、目標にしていたり、一度は使ってみたいとか、所有感だとか、国産の安心感だとか、趣味の楽しみ方は人それぞれですから。もちろんコストパフォーマンスを求めるのも良いことだと思います。

Roxanneを実際に使ってみて、この音に20万円出せるかと言われれば、私はNOです。以前にもRoxanneのフルメタル版を試聴したことがありましたが、20万円で欲しかったらそこで決めていたと思います。今回はお安く買えたので非常に満足しています。
中古であればもう少しお安く買えますので、10万以下で買えれば良いかなと私は思いました。

それで、結局何が言いたいかというと、満足しています。

それでは。