イヤホンと一緒に歩んでいく

オーディオの販売員をした結果、沼に足を入れてしまった人間のブログです。今はITエンジニアをしています。オーディオやその他PC関係を中心に投稿します。

【雑談】AK70について思ったこと

こんばんは、むぎです。

XDP-300RからAK70に買い替えて2か月が経ちました。
そこで、いろいろ気付いたので記事にします。

長くなりそうです。


AK70の音質

AK70の音質について、高音がキレイでスッと抜けていくような印象を持ちました。低音~高音までバランス良く鳴らせることもでき、優等生タイプかと思います。
この辺のAK70の音質については、他の方もたくさんレビューされているので、特筆すべき点はないですね。

しかし、気になった点がいくつか。

まずはじめに、音量(出力)が足りないところです。
SE215や1万そこそこのエントリーモデルを使用していれば気にならないレベルかもしれませんが、私はAK70を買った11月にJH Audio×Astell&Kernの「THE SIREN SERIES ROSIE」を購入しました。

ROSIEはBAドライバ6基として発売されていたものですが、途中で実は8ドライバだったということが判明したモデルになります。高域に4、中域と低域にそれぞれ2基の3WAYになります。

ROSIEを試聴したときも、購入してからも、「たしかに音は良いのだけど何か物足りない」感がありました。それまで、SE425とUE900sと比較的”鳴らしやすい”イヤホンを使っていたため気付けませんでしたが、これがAK70の発見でした。

その後、12月に入り、nano iDSDやRHA DACAMP L1といったヘッドホンアンプを買ってROSIEの音に感動しました。こんなに量感のある厚い音が出せるのか、と買ったことに大きな喜びが。


audio-zk.hatenablog.com
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先代のXDP-300RでROSIEを聴いていないので比較は出来ませんが、AK70に限った話をすれば出力が足りないという決断に至りました。もちろん、他のDAPでも鳴らせない可能性はありますが。XDP-300RやDP-X1Aなど、DACやアンプが2つずつ入っている機種とはやはり違うものなのか気になる点です。

2点目は、バランス接続時の音質についてです。

AK70には2.5mmバランス端子がついていますから、もちろん試しました。AKコラボモデルということもあってか、ROSIEには標準でバランス接続用のリケーブルが付いています。

ROSIEのバランス接続時の印象としては、アンバランスでも鳴らし切れていない音でしたが、さらに窮屈な音に感じました。バランス接続の特徴としてセパレーションの向上や音場の広がりなどを良く耳にしますが、そういった変化は全く得られませんでした。音の線が細くなるという特徴のみ感じることは出来ましたが、ただでさえ鳴らせていませんので良い音ではありませんでした。

SE425やUE900s、SE215でも社外品のバランスケーブルにリケーブルして聴いてみましたが、気持ちスッキリしたかな?という感じはしましたが、やはり貧弱な音で無理やり鳴らしている感がありました。

これは、自分だけか?と思いネットで探しまわってみても同様の意見はほとんど見つけられず、称賛の声ばかり。これが「バランスの音」だと言われてしまえば黙るしかありませんが、少なくともみなさんが仰るバランス接続のイメージとは異なるものでした。


AK70の使いやすさ

前項では、ダラダラと文句を垂れましたが、AK70は素晴らしいDAPであることも間違いありませんでした。

XDP-300Rからの乗り換えにあたって重視した点が2つありました。

  • 通勤通学に使える携帯性か
  • ストレスなく操作できるか

です。

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XDP-300Rはスペックから考えれば十分コンパクトな部類でしたが、通勤片道1.5hかかる僕には使い勝手がイマイチでした。そこで、「軽さ」や「サイズ感」でDAPを選びました。プレーヤーで小さいものってそれほど多くはないんですよね。代表的なものでウォークマンAシリーズやiPod Touch、XDP-30R、DP-S1などですね。

じゃあ、ここからどうやって選ぶんだ?っていう話ですが、ここで2点目の「操作感」でした。
ウォークマンオンキヨーイオニアDAPは操作感がいまいちでした。スクロールがモッサリしたり、レスポンスのひとつひとつにストレスを抱えそうな気がしました。

iPod Touchはレスポンスという点ではやはり優秀で、外部アンプを使えば良いかとも思いましたが、「サイドキーが無い」という1点で候補から外れました。通勤通学で曲送りをする際、いちいち取りだして操作してはいられません。ポケットにいれたまま操作できることが大変重要なんです。

これらの条件を満たしたのが、AK70でした。サイズ感・操作性が良好でデザインした方に脱帽ですね。

購入した金額も40,000円足らずで、この金額でこれだけのパフォーマンスが出せるなんてコスパの高さは抜きん出ているでしょう。


ほかのDAPと比較

結論として、AK70を買って2か月経過した今、満足しています。

満足してはいます、が物足りない感もやはりあります。
ポータブルプレーヤーはあくまで、ポータブルプレーヤーであって、「携帯性>音質」というひとつの考え方においてAK70は満足のいく商品です。しかし、音楽を聴く上で「音質」は外すことが出来ない要素です。

それじゃあ、音質を求めて携帯性を求めると、何がベストなのか?

毎週通っているヨドバシ西口でDAPをいじり倒してきました。
中華メーカーや国内メーカー、一通り触って思ったことは、「やっぱりAK70ってすごい」でした。まず、操作性でAK70に勝る機種なんて数えるほどで、ほとんどが普段使いでストレスと付き合っていくことになりそうでした。
また、操作性の良い機種は、総じてデカイです。AndroidOSのDAPはやはり操作性が断トツで良いです。しかし、それらはデカくてAndroidとしてのデメリットを抱えるわけです。充電や電源の立ち上がりなど、別な問題点が出てくるわけです。

同じアイリバーでも、AK KANNやSP1000などは、私からすると外で使うには大きすぎます。値段もかなりしますしね。インターフェイスは相変わらず素晴らしいですが。

その中から選ぶとしたら、AK70MKIIですか。
というか、予算さえあればそっち買ってたなあ、って思います。。。

 

あとは、自分なりに思ったのが、AK70+ポタアンでベストアンサーで良いのではってこと。
操作感が良くて音が良くて、携帯性は…。うーん。難しいねやっぱり。

あとは、日進月歩のオーディオ界に手を合わせるしかなさそうですね。


さいごに

AK70を買ってから、沼にハマりました。

それまでは、イヤホンとか買っても1~2万円を数カ月に一回とかでした。AK70を買ってから、ポタアン2つにイヤホン数個も買ってますからね。魔性のDAPでした。

これが良い出会いだったのか悪い出会いだったのか分かりませんが、ポタオデに目覚めさせてくれたことに感謝して終わりとします。

ありがとうAK70。
そしてmojoが欲しいです。

ではでは。