【イヤホン】KZ ZSR ZSTの後継機?ハイコスパ中華イヤホンメーカーから新しいモデルの登場!
こんばんは、むぎです。
今回は、以前ご紹介した「KZ ZST」の後継機?の「KZ ZSR」をレビューしていきます。
記事がそこそこ長いのと、「ZST」と「ZSR」がごちゃ混ぜにならないようにご注意を!
それでは行きましょう。
今回も、AmazonのWTSUN Audioさんから購入しました。
4,500円でした。
スペック
製品名:KZ ZSR ハイブリッド 3ドライバ イヤホン 2BA+1DD 搭載 イヤモニ型イヤホン 高音質 2Pinリケーブル 0.75mm イヤホン カナル型 イヤホン 高遮音性 ノイズキャンセリング Hifi ヘッドセット スポーツ イヤフォン ヘッドホン リケーブル着脱式 3.5mm プラグ Yinyoo
モデル名:KZ ZSRPro
ドライバ構成:ダイナミックドライバー1基+バランスド・アーマチュアドライバー2基
型式:ハイブリッド型
形式:カナル型
インピーダンス:22Ω
出力音圧レベル:107db
再生周波数帯域:10Hz-40000Hz
ケーブルの長さ:120cm
マイク:無し/あり
本体カラー: ブラック/グリーン
プラグ:Φ3.5mm 金メッキステレオプラグ出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0791C1WY8?m=AQSC10OWMG4S5&ref_=v_sp_widget_detail_page
ZSTは1DD、1BAでしたが、BAが一つ増えていますね。
開封チェック
ZSTの箱は色つきだったのに対して、ZSRは白黒でデザインされていました。
こちらの方が高級感がありますね。
外箱をスライドすると出てくる内箱。
ここは、ZSTと完全に一緒ですね。
カラーはグリーンを選択しました。ブラックとグリーンの2色展開でした。
内箱のイヤホンが入っている段の下には、説明書とケーブルなどが入った袋がありました。
特に変わったことは無いですね。
シェルの透明度が高くてキレイです。
中のドライバもしっかり確認できます。
ほら、中のドライバが見えるでしょ?
ダイナミック1基とBA2基が確認できました。
レビュー
ビルドクオリティ
以前購入したZSTで結構気になった点がこの「ビルドクオリティ」です。
今回のZSRは5,000円近くして安くないですから、どんなもんでしょうか。
ZSR(左)とZST(右)の比較
クリアシェルのおかげか、プラスチッキーなZSTより断然高そうに見えますね。
ZSTで気になった、シェルとフェイスプレートの隙間がほとんど無かったので、これはとても嬉しいです。ZSTだといかにもここから外れますって感じでしたからね…。
もうひとつZSTで気になっていたフィルタ部分です。
ZSTのフィルタは歪んで波打っており、画像だと確認しにくいですが、まわりののり付けがフィルタに及んでいるため結構汚いです。一部の穴がふさがっていて、音質に影響が出ていないとは言い切れません。
一方、ZSRは網目の細かいフィルタで非常にキレイです。
ここは正直に驚きました。ZSTを購入したのもつい最近なので、期待していませんでした。こういったところは、値段が違う分手をかけているんでしょうか…。
装着感
装着感に関しては、ぼくは耳珠(じじゅ)がとても大きいため、くびれがあるZSTの方が付けやすい感じはしました。qdcのイヤホンみたいな感じですね。
耳のパーツ*1
ただ、ZSRは耳甲介舟(じこうかいてい)の出っ張りがあるので、しっかりフィットしてずれにくく、通勤通学にはこっちの方が良さそうだと感じました。
音質レビュー
今回は、せっかくなのでZSTと比較してお伝えできればな、と思います。
環境
- AK70 → KZ ZSTおよびKZ ZSR
視聴楽曲
- 一度だけの恋なら / ワルキューレ (96KHz/24bit)
- American idiot / Green Day (44.1KHz/16bit)
- Top Of The World / The Carpenters (48KHz/24bit)
KZ ZST
まずは、ZSTから。
<強さ>
高音 ★★★☆☆
中音 ★★★☆☆
低音 ★★★★☆
解像度 ★★★☆☆
音場 ★★★☆☆
定位 ★★★☆☆
音の傾向としては、ドンシャリ!!感が強いです。
低音域が非常に出ており、音域としてはドラムよりもベース寄りで、量感のあるズシズシくる押し出しが強い音でした。体に響くような感覚です。
高音域は、低音域が強いせいで若干埋もれ気味だが、シンバルはちゃんと鳴っているのが分かった。スッとヌケるような高音ではなく、余韻が残るような伸びのある音でした。音の広がりは感じないが、遠くで鳴っている・近くで鳴っているといった空間を感じ取れた。また、音場は横に広めで、前後へはほとんど感じなかった。
曲別に感じた感想としては、「一度だけの恋なら」では打ち込み楽曲のため、情報量が多く音が混じりあって解像感に欠ける印象を受けました。若干聴きにくいと感じるかもしれません。
「American idiot」では、ギターのサウンドが元気よく楽しく聴けました。ボーカルは、ドラムのアタック音やギターに負け気味な感じがしたが、中心に位置どっているためそれほど違和感は感じなかった。
「Top Of The World」は、静かな背景の中で、ギターやタンバリンが右、ベースが下、シンセサイザー?が左、ボーカルが前と定位をしっかり感じることが出来た。打ち込み系の楽曲ではぐちゃぐちゃになりがちだったが、バラードなど比較的穏やかな楽曲においては各パートの聴き分けはしっかり出来る能力があることが分かった。
KZ ZSR
つづいて、本題のZSRです。
※箱だしすぐのレビューになります。
<強さ>
高音 ★★★★★
中音 ★★★☆☆
低音 ★★★☆☆
解像度 ★★★★★
音場 ★★★☆☆
定位 ★★★★☆
音の傾向は、ドンシャリのZSTに比べて、フラット寄りの弱ドンシャリ・弱ピラミッド型ですね。
ZSRで音楽を聴いて、すぐに気付いたのは高音域の解像度の高さでした。
「一度だけの恋なら」の電子音など、ZSTの時には聴き取れなかった音が聞こえる。間違いなくさっきまでいなかった音がいる!という衝撃。こんな音がなっていたのか、という感覚になりました。(もちろん、知ってはいますが比較してると驚き)
ボカロもとても良いですね。
ZSTの特徴だった低音域については、そこそこ控えめに設定されていました。ZSTとは逆で、ベースよりもドラムの音域が前に出ていて、アタック感がありました。とても音のキレが良いです。
また、高音域は非常にしっかり出ているのに刺さりはほとんど感じられず、「UE900s」や「SE535」といった攻撃的な高解像度の高音というよりは、「Michelle」や「Macbeth」のような丁度いい高音でバランスのよい音だと感じました。
「American idiot」を聴くと、低音がやや抑えられているため、ZSTより軽い曲調に感じられ、ノリの良いサウンドになりました。高音のシンバルはやはり解像度が高く、左右のセパレーションも良好でした。
「Top Of The World」では、ZSTよりもさらに分離感を感じ、スタジオで中心に座って聴いているような感覚でした。
ここで「ボーカルの前」ではなく、「中心」と言っているのは、ボーカルがやや遠く感じたからです。高音域の質が向上したり、低音が抑えられてバランスが良くなりましたが、ボーカルはやや薄い感じがしました。ぼく的には、ボーカルはZSTの方が厚みがあって好みで、こちらは聴き疲れがしにくい楽しいバランスのイヤホンだなと思います。
さいごに
ZSRは「買ってよかった」と思えるイヤホンでした。
ZSTはたしかに値段からすれば脅威の音質で、コスパで言えばZSRよりも上かもしれませんが、数万円するようなイヤホンを持ってる人からすればそれまでで、1軍にはなかなかなりにくいんじゃないかと思います。
ZSRはその点、十分メインとして使えますし、見た目もクールで良いですね。ハイブリッド型ですが、高級BA型のような解像度を持っているので、マルチBA型を使ってみたい!って人には是非おすすめしたいです。値段もマルチBAにしては安いので、手軽にチャレンジ出来る点もGoodです。
ZSTのおよそ2倍の価格ですが、音質+αというものは○倍という単純表現が出来ません。あくまでぼくの勝手な感想ですが、2倍以上のパワーはあるんじゃないかと。
ZSTがエージングによって大変身しましたので、こちらもエージングが終わったらどんな音になるのか気になりますが、急がず寝ながら鳴らしたいなと思います。
届いたその日に書いているので走り書きで拙い記事ですが、読んでくださりありがとうございました。
ではでは、むぎでした。
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*1:[フリーイラスト素材] クリップアート, 人体 / 体の部位, 耳 ID:201402031600 - GATAG|フリーイラスト素材集, ID:201402031600, 著作者: zcool.com.cn