【リケーブル】Yinyoo 8芯銀メッキケーブル(2pin)でZSRはパワーアップしたのか!?
こんばんは、むぎです。
久しぶりにイヤホンケーブル買いました。
それがこちら…!
Yinyoo 2pin ケーブル 8芯銀メッキリケーブル 2pin 0.78mm コネクタ 交換ケーブル 耳掛型 2pinリケーブル (2pin)
- 出版社/メーカー: Yinyoo
- メディア: エレクトロニクス
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WTSUN Audioさんより販売されている、2pinケーブルです。
KZ製のイヤホンは付属ケーブルが取り回しにくいことで有名ですね…。
さあ、このケーブルでどう変わるのか、レビューしていきます。
開封レビュー
パッケージはこんな感じでした。
以前にも、Wooeasy製のMMCXケーブルを購入した時も同じ包装でした。
WTSUN Audioさんが販売しているケーブルは共通パッケージかと思います。
(Yinyoo、WooeasyなどはいずれもWTSUN Audioさんのプライベートブランド?)
袋からケーブルを取り出してまず、「やわらかい」と感じました。
いろんなイヤホンやいろんなケーブルを見たり触ったりしてきましたが、今までで一番気持ち良い触感です。
質感は若干ゴムっぽい(よくあるチューブ)感じの線が集まっています。編みこみはそれほど細かくはなく、隙間を広げれば変形します。かといって問題があるわけではなく、これが柔らかさの秘訣な気がします。
ZSRに装着、ふ・・・ふつくしい・・・
先日購入したばかりの、「KZ ZSR」に装着してみました。
ZSRの購入レビューはこちら
audio-zk.hatenablog.com
エメラルドグリーンの筺体としっかりマッチしていて、一見CAのアンドロメダやカスタムIEMのような高級感があります。
装着感は、ZSRがもともと耳への収まりが良いため大きな変化は感じませんが、ケーブルの取り回しは各段に上昇しました。ホームユーズでもストレスが解消されたのがはっきり分かりますが、外への持ち出しでは更なるパフォーマンスを発揮しそうです。
イヤホンのケーブルは、スライダーをあごの下までぎちぎちにフィットさせるのが好きなのですが、このケーブルはスライダーがありません。しかし、柔らかすぎるので、全く気になりません。嬉しい誤算でした。
音質レビュー
次に、音質のレビューをしていきます。
いままで、リケーブルといえばそこそこ廉価なものでバランス接続を楽しむ。とか取り回しやすくするために編みこみを使う。とか、そういった商品ばかり使用してきたので、大きな音質の変化は感じられませんでした。
その中でも、ゼフォンのEL-21は1万円に満たないながら、かなりの音質改善をして驚きました。
今回のケーブルはどうでしょうか。
せっかくなので、ZSR付属の純正ケーブルと比較していきたいと思います。
- 純正ケーブル
以前のレビューでも感じたとおり、高音域が非常に綺麗で解像度が高い印象。低音域は、量感こそさほど無いが、アタック感があり、ズシズシ来る感じで気持ち良い。
ボーカルはやや遠めに感じるが、全体的なバランスが良く、キッチリまとまっていると感じた。
また、高音域が良く出ているのだが、シンバルは刺さることなく絶妙なチューニングがされている。
Green Dayの「American idiot」では、終始ずっとシンバルの音が聞こえる。ぼくの他のイヤホンではなかなか出来ない体験だ。ギターは大人しめで聴きやすい。中音域はそれほど前に出てこないイヤホンだというイメージだった。
- リケーブル
ワルキューレの「一度だけの恋なら」を聴いて、明らかに高音域の情報量がランクアップした感じだと気付いた。はっきりと音の量感が増したのだ。
純正ケーブルでは、女性ボーカルと高音域がやや重なり、混じることがあったが、それが綺麗に分離しているのも感じた。それにより、歯切れが良くなって元気な雰囲気になった。(純正ケーブルで聴いている時点では混じっている感じはしなかったが、リケーブルを聴いてそういう風に感じた。)
「American idiot」では、ギターの押し出しが強くなり、深みを感じるようになった。
そして、一番音の変化があったのはスネアドラムで、はっきりと音を感じることが出来るようになった。ドラムセットの定位が非常に明快で爽快なサウンドに変化した。パンクなサウンドになったのだ。
リケーブルのレビューでよくある、「低音が良くなった」とか「高音がきれいになった」という感じではなく、ぼくは全体的にランクアップしたと感じた。
気になる点
音質や取り回しと、素晴らしい進化を遂げたZSRだけど少し気になる点もありました。
まずは、コネクタの接点。
KZ製のイヤホンをお持ちの方は分かると思いますが、純正ケーブルだと若干の溝が掘ってあってイヤホンの奥までしっかり押し込むようになっています。
しかし、このケーブルは接点の表面はまっ平らで、イヤホンの穴に対してピンだけで接することになるんです。Noble Audioなどのイヤホンと同じ形状で、横の力に非常に弱く折れてしまうと穴の中にピンが残ってしまったりします。純正ケーブルよりも取扱いに気をつける必要がありますが、通常の使用だとほとんど大丈夫かと思いますが…。
次に、音質面です。
散々ほめちぎってきた訳ですが、解像度が上がってはっきりとした音になったので、聴き疲れする傾向になりつつあるんです。ZSR純正ケーブルは、良い意味でも悪い意味でも線が細い音色で聴き疲れとは無縁でしたが、グッと太くなったリケーブルではサウンドも相応に変化しています。
ただ、それでもマルチBA型のような攻撃的な音ではないし、神経質に1音1音を追っていくような聴き方をしなければ無問題だと思います。それよりも、音質向上のメリットの方が格段に大きいので。
さいごに
さて、最後になりましたが、リケーブルでここまで変化するとは思っていませんでした。さすが、銀メッキ線8芯ケーブルといったところでしょうか。良い意味で裏切られました。
イヤホン自体は同じなのに、多ドラのイヤホンを初めて使ったときのような「押し寄せる音の粒を肌で感じる」ような体験が出来ました。
おとなしめのバラードやボーカル曲より、ロック・電子系にピッタリで、ケーブルの完成度の高さとともにZSRの更なる実力を垣間見た気がします。これは、もしかして1軍入りするかもしれない…!!
そしてまぁ、何が驚きってイヤホンとケーブル合わせても1万円未満なんですよね。SE215SPEより良いと思う・・・。
ではでは、むぎでした。
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